青森県商工会連合会様 第24回メルマガ記事
儲ける仕組みのヒント その24 ~ 決算書の簡単な読み方 パート1 ~
東日本大震災に遭われた被災者の皆様 謹んでお見舞いを申し上げます。
本コーナーを担当しております、県内地盤のコンサルティング会社 (株)ABCオフィス 代表取締役 中小企業診断士の伊藤 朗(イトウ アキラ)と申します。経営を良くするヒントを中心にこのコーナーを展開して参ります。
さて今回より予告通り、3回の連載で『決算書の簡単な読み方』をテーマに取り上げたいと思います。3回の内容は、おおむね以下を予定しております。『数字に対し苦手意識を持たれている経営者』という読者層を想定した内容で、まずざっくりと、どんな状態に会社は置かれているのかを知るということを念頭に置きたいと思います。決算書の細かい専門的な内容については、税理士や会計士の先生の助言等をご参照くださればと考えます。
[内容]
◆1回目(今回):利益とコストの意味を知る
◆2回目 :利益の改善策
◆3回目 :銀行がよく見る貸借対照表
~ 利益とコストの意味を知る ~
まず決算書の損益計算書について、それぞれの利益とコストの意味を知りましょう。
損益計算書は、『報告式』という書き方がほとんどであり、一番上が売上、一番下が当期の利益となっており、文字通り、売上から利益を計算する過程を報告形式で表わすものとなっております。途中、売上で得たお金が下に向かって流れていき、5つのコスト群によって削られていく(使われていく)イメージです。最後に下まで辿りついたものが当期の純利益というような書き方になっております。
5つのコスト群とは、上から順番に比較的大きなコストのものが順に並んでおります。
◆原価 ------- 仕入原価、製造原価
◆販売費、一般管理費 ------- 営業員、事務員、管理職などの給料、事務所維持費など
◆営業外損益 ------- 本業以外のコストや儲け
◆特別損益 ------- 1期のみの何か特別なコストや儲け
◆税金
これら5つのコスト群をくぐり抜けた後のそれぞれの残額を、小計のような意味合いで何とか利益という名前で表現しております。
◇売上総利益(粗利益)----- 売上から原価を引いたもの
◇営業利益 ----- 上記の売上総利益から販売費、一般管理費を引いたもの
◇経常利益 ----- 上記の営業利益から営業外損益を引いたもの
◇税引き前利益 ----- 上記の計上利益から特別損益を引いたもの
よって、上から順に
◇売上高
◆原価
◇売上総利益(粗利益)
◆販売費、一般管理費
◇営業利益
◆営業外損益
◇経常利益
◆特別損益
◇税引き前利益
◆税金
◇当期純利益
となります。営業利益は、本業そのものの儲け、経常利益は利息負担なども加味した会社の実力を表すと言われております。
どこでお金が大きく減少しているのかということを、コスト群と途中の利益でみることで、ざっくりと会社のビジネスモデルを把握することが出来ます。すべての数字を細かく見て覚えるということではなく、まずは全体で把握することをお薦めいたします。ちなみに個人事業主様の決算書では上記の営業利益と経常利益が混同している点にご留意願います。
次回は、『決算書の簡単な読み方 パート2』をお伝えしたいと思います。
以上