青森県商工会連合会様 第9回メルマガ記事
弊社の代表が執筆しております、青森県商工会連合会様が発行しているメールマガジン(7月15日掲載予定)の連載コラムの第9回目のネタをご紹介いたします。ぜひご一読を!! ↓↓↓
儲ける仕組みのヒント その9 ~投資の成功と失敗~
このコーナーを担当させていただいております、県内地盤のコンサルティング会社 (株)ABCオフィス 代表 中小企業診断士 伊藤 朗(イトウ アキラ)と申します。『企業再生』という会社存続の危機に至った失敗事例を多く知る、私だからこそ言えることを中心に話を展開して参ります。
さて今回のテーマは予告通り、県外企業の動向・・・といきたいところですが、実は秋田県の企業と岩手県の企業のご相談内容がまったくの正反対の内容だったもので、『設備投資の成功と失敗』に変更して取り上げたいと思います。
実は両県の企業の相談の内容は、一方は次なる成長を目指すため新規の再投資(工場増設)を行うというもの。(以下A社)もう一方は、数年前に立て続けに実施した投資の失敗のフォロー・対応策を行うというものでありました。(以下B社)
そして偶然にも資本金規模、従業員規模、売上規模も同等の企業同士でありました。何が違うかと言えば、設備投資の費用対効果をキャッシュフロー(現金収支)で判断しているかどうかが明暗を分けたことになります。
ご存知のように、借入金の元金部分の返済(一年間にどのくらい返しているか)は1期分の決算書上からは分かりません。また、ツケ(売掛金や買掛金)や減価償却などの存在により、ほとんどの場合決算上の利益と現金収支が合いません。
このため、会社に年間いくら現金が入ってきて、いくら出ていくのかが決算書だけでは正確に掴みづらいのです。よって『売上や利益がこのぐらい出るから、このぐらい返せる』といった考えのB社と『毎年このぐらいのキャッシュを生み出せるから、その範囲内で余裕を見て返す』というA社に決定的な差が生じてしまいました。
対処法として、キャッシュフロー計算書を作れるのであれば作ってみる、あるいは顧問の税理士に作ってもらうことをお勧めします。それが無理であれば、簡便的に
◆キャッシュイン = 純利益 + 減価償却
◆キャッシュアウト= 月次の元金返済額 ×12
を比べてみてください。アウトが大きいようなら、何らかの手を打たないといけないはずです。
次回は予定通り、隣県の企業動向のお話を展開したいと思います。
以上